設立主旨
日本では、自殺者総数がこの10年間、3万人を超える高い水準で推移しています。また、自殺の一因と考えられる「うつ」に一生のうちになる人は15人に1人と言われています。
現代の私たちが生活する社会は「ストレス社会」といわれています。
働く人にとっては、リストラ等の恐怖にさらされ、少人数で厳しく成果を求められ、職場環境は非常に不安定です。
地域で暮らす人にとっては、核家族化や非婚が進み、住宅環境の発展による個室化等もあって孤立しやすい環境といえます。
変化の激しいこうした社会において、私たちが自分の路を見出し、本来のパフォーマンスが発揮することはより困難になりました。
その結果、不適応に陥ったり、心身の健康を害したりするなどの問題が起きる人が増えています。
カウンセリングによる援助はこれらの問題に対する効果的な方法だと考えられますが、実際にカウンセリングによる援助を行おうとしても様々な障害があり、カウンセリングを受けたくても受けることができずにいる人たちが多く存在しています。
カウンセリング料金が高いこと、どこで受ければいいかわからないこと、社会に偏見の目があり受けにくいこと等々、実際にカウンセリングを受け悩みを解決している人は極めて限られています。
一方ではカウンセリングの資格を持つ者も多数存在しており、その力が活かされていません。
また、能力不足から逆に相談者を傷つけるという状況も発生しています。
このような状況の中、「コミュニティカウンセラー協会」は、カウンセリングを勉強した人たちが、その勉強の成果を生かして、直接、悩んでいる人たちや問題を抱える人たちの援助をおこなうこと、さらにうつやひきこもり、自殺といった社会が抱える問題を予防するため、コミュニティに対してひろく啓蒙活動を行っていくことを目的に設立いたしました。
理念
1) 個人のQOL(クォリティオブライフ=生き方の質)の向上
・心の健康づくり
・心理的サポート
・仲間づくり
2) カウンセリングの啓発活動
3) カウンセリングの社会的認知の向上
4) 相談者とカウンセラーのベストマッチング
5) 人が活き活き働ける組織づくり