"聴くチカラ"を身に着けるプロセスは、近いようで遠く、遠いようで近い?
人との距離は間違いなく縮まる瞬間が多いですが、
まじめに聴こうとすると迷いが出てくるポイントがあります。
まさに修行・・・のようですね。
どうせなら楽しく歩きたいので、みんなで知恵を寄せ合うコーナーです。
今日は、「話が聴けないマネージャー」あるいは「話が聴けない専門職」の話題から。
お医者さんでもコンサルタントでも、上司でも、
(※教師でも営業マンでも支援者でも・・・以下略)
こっちの困っていることを話そうとしているのにきき流して、
一方的に解決策を押しつけてくる人っていますよね。
ひどい時には、「何かありますか?」って質問してきたくせに
こっちの答えをスルーして自分の言いたいことだけ言ってくる。
これってなんなんですかね??
あるある、ありますね!
でも実は人ごとではないのです。
ここまであからさまじゃないにしても、
相手の語っていることを自分なりに解釈して、
「すでに見えている答え」にたどり着くのを助けたい、と思って誘導してしまうことはないですか?
または、
「そんな悲観的な考え方しなくても、もっと別の見方ができますよね? たとえば・・・」
のように、求められてもいないのに勝手にリフレーミング機能が働くことはないでしょうか?
最初のご質問の「話が聴けない専門職」がしていることと、
これらの「答えや別の考え方の提案をしたくなる」現象は実は同じです。
ちょっとショッキングな表現になりますが、
「相手の感じ方は間違っていて、自分が正しい」という立場から、
自分の考えを押しつけてしまっているのですね。
しかも、相手が本当は何に困っていて、どうなるのが嬉しいのかという
「ニーズ」や「問題意識」の全容を理解するそのずっと前に、
自分勝手な解決策をもっともらしく出してしまっていることも多く、
そうなると相手との信頼関係を自ら壊していっているのと同じなのです。
この問題は、どれだけ「聴く」修行を続けても、完全にクリアすることはむずかしいです。
なぜでしょうか??
まずは、そのような自分を見つけたときに、
冒頭の「話が聴けない人」をただ批判する以外に、
何ができるのかを考えてみるきっかけになればいいな、と思います。
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